「バナナムーンGOLD」で語られた「30minutes」の画期的な手法について

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2019年5月31日(明けて6月1日)の「バナナムーンGOLD」で語られた「30minutes」の話が面白かった。「30minutes」とは2004年にテレビ東京で放送された深夜ドラマ。バナナマン、おぎやはぎ、荒川良々がレギュラー出演し、「モテキ」の大根仁が演出、作家のオークラも数話分の脚本を担当した。タイトルの通り、毎話30分で完結する。当時からバナナマン、おぎやはぎに夢中だったし、同時に小劇場の演劇にも足繁く通っていたため、観ない理由はなかった。

 

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語られた話の中で特に興味深かったのがこちら。

 

設楽 30minutesっていうぐらいだから30分なんだよね、1話。1話完結のドラマの話だけど毎回違う話なんだよね。ぶっ飛んだ話だったり。だけど、この時間内に終わらすために途中で出演者の後日談みたいな感じでインタビューカットが入るんだけど、そこでストーリーを消化させるっていう、あれ画期的だよね。しかもかっこいいよね。ストーリーをその中に収めるために、やっぱり30分で毎回新しい話で、しかもぶっ飛んだ話とかもあるから。あの方法を考えついたのってすごいなと思って。大根さんの演出だよね。
オークラ あの頃って30分の中でものすごい事件とか展開をさせたくてこっちも意気揚々としてるから、すげえもの見せてやろうって気持ちが強いから。
設楽 オークラも作家で入ってるからね。
オークラ だから30分じゃ消化し切れないような話を作りたくなったんですよね。そうしてどうしようかってどきに、普通に1時間くらいの台本になってたので、ああいうふうな手法にしようかって話になったんです。
設楽 逆にそれが功を奏してね。

 

当時は特に意識していなかったのだが、確かに「30minutes」ではストーリー展開とは別に登場人物へのインタビューが挟み込まれる(出演者ではなく登場人物としてのインタビューなので役柄になりきったまま答える)。そのインタビューによって、登場人物のバックボーンや登場人物同士の関係性などを視聴者に理解させる構成になっている。ストーリーの中で説明したりする必要がなくなるため、尺を短縮できるということだ。

 

確かに言われてみれば画期的である。だってこの構成には矛盾が存在する。ドラマなのだからその中の登場人物たちはその世界を生きている。誰かがそれを見ているなんてことは思っていない。けれどインタビューされるってことは登場人物にとっては「自分たちの生活や行動をどこかで見てたの?」ということになる。ドラマにおいて神の視点になれるのは視聴者のみでそれを登場人物たちは知り得ないはずなのに、「30minutes」では神の視点が存在することが前提になっている。

 

このインタビューカットの挿入はドキュメンタリーから着想されたものだろうか。画期的である。

 

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ちなみに僕の記憶が確かならばこの手法を大根監督が初めて使ったのは「30minutes」ではなく2002年からフジテレビで放送された「演技者。」だったと思う。