オーディオブックとは何? 利用するメリット・デメリット、オススメサービスを解説

この記事ではオーディオブックとはどういうものか、紙の本と比べて何が違うのか、利用するメリット・デメリット、オススメのオーディオブックサービスを解説します。オーディオブックとは何か気になっていた方にはもちろん、現在利用中の方にもあらためて本質を理解するために読んで頂ければと思います。

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オーディオブックとは何か?

オーディオブックとは、文字で書かれた書籍を音声化し、聞くことで内容を楽しむことができる新たな形のメディアです。従来の書籍とは異なり、視覚ではなく聴覚を通じて情報を得るため、読むという行為が困難な状況でも楽しむことが可能になります。例えば、運転中や通勤時、家事をしながらなど、目を使うことが難しい場面での利用が考えられます。また、視覚障がいを持つ方々にとっても有用なツールとなっています。

オーディオブックには、小説やビジネス書、自己啓発書から語学教材まで幅広いジャンルが揃っています。また、プロのナレーターや声優、時には著者自身による朗読が行われ、彼らの表現力によって深みや臨場感が加わり、文字だけでは伝えきれない情緒やニュアンスを感じることができます。

さらに、オーディオブックはデジタルデバイス上で聞くことが主流となっているため、物理的な場所を取らず、持ち運びも容易です。自分のライフスタイルに合わせて、いつでもどこでも好きな書籍を楽しむことが可能になります。このような特徴から、近年では多忙な現代人を中心に広く受け入れられています。

次に、このオーディオブックを利用する上でのメリットとデメリットについて見ていきましょう。

オーディオブックを利用するメリット

オーディオブックの利用には多くのメリットがあります。

ながら聴きができる

オーディオブックは移動中や運転中、家事をしながらなど、「ながら聴き」ができ、多忙な生活を送る現代人にとって非常に便利です。物理的な本を読む時間がない人でも、耳から情報を摂取することで新たな知識を得ることが可能です。また、視覚的な読書に比べて疲れにくく、長時間にわたる学習も実現できます。

目を使うことができない状況でも読書が可能

オーディオブックを利用すれば視覚障がいを持つ方や文字を読み取ることができない状況でも読書が可能です。これはオーディオブックというツールが読書体験の機会を増やしているとも言えるでしょう。

発音や臨場感といった音声ならではの特典

文字として読むことはできるけれど正しい発音が分からない、そもそも読み方が分からないという場合でもオーディオブックなら問題ありません。そういう意味では言語学習にもオーディオブックは有効です。ネイティブの発音を聞きながら、自然な言い回しやアクセントを学ぶことができます。また、聴くという行為はある意味受動的なので、自ら読まなければならない通常の書籍での学習よりもモチベーションが維持しやすい面もあります。

また、ストーリーテリングの力もオーディオブックが提供する大きな利点です。音声による臨場感は、紙の本より深い理解や感情的な共感に繋がりやすい面があります。

本の置き場所を取らない

本の置き場所を取らないということもメリットのひとつです。物理的な本を購入すると、その保存場所に必ず何らかのスペースを必要とします。本棚があふれるほどの本を持つと、新たに本を置くスペースを確保するために、古いものを処分するか、新たな収納場所を見つける必要があります。

しかしながら、オーディオブックはデジタルフォーマットで提供されるため、物理的なスペースを全く必要としません。スマートフォンやタブレット、パソコンなど、オーディオブックを再生するのに必要なデバイスさえあれば、どこにでも何冊でも持ち運ぶことが可能です。これは、特に住空間が限られている都市生活者や、移動が多いビジネスパーソンにとって大きな利点となります。

また、オーディオブックは収納スペースだけでなく、携帯性も向上させています。重たい本を持ち歩く必要がなく、一冊だけでなく、複数の本を一度に持ち運ぶことが可能になります。これにより、旅行や通勤中でも、好きなだけ読書を楽しむことができます。

さらに、オーディオブックは紙の本が持つ物理的な制約から自由であり、環境にも優しいというメリットもあります。毎年、大量の木材が本の製造のために使われていますが、オーディオブックならそれを気にする必要はありません。

紙の本を購入するよりもお得

オーディオブックは紙の本を購入するよりもお得であることが多いです。紙の本は製造、流通、在庫管理といったコストが発生しますが、オーディオブックはこれらのコストがかからないため、通常は紙の本よりも安価に提供されます。

さらに、多くのオーディオブックプラットフォームは定額制を採用しており、一定の月額料金を支払うことで無制限に聴くことができます。これは特に多読家にとっては非常に魅力的なオプションと言えるでしょう。また、一部のサービスでは、月額料金に加えて特定のオーディオブックを永続的に所有することも可能です。

また、時間の節約も間接的にはお得と言えるでしょう。オーディオブックは移動中や家事をしながらでも聴くことができ、効率的に時間を使うことができるので、コストパフォーマンスは高いです。

オーディオブックを利用するデメリット

オーディオブックにはメリットがある一方でいくつかのデメリットも存在します。それらを理解した上で利用していきましょう。

視覚的情報の欠如

まずは視覚的情報の欠如です。具体的には、オーディオブックは文字を読むのではなく聞くことで情報を得るため、視覚的な情報の取得が困難になります。例えば、図表やイラストなど、視覚的に表現された情報が重要な役割を果たす本や教科書では、この特性は明らかなデメリットとなります。加えて、文字を見て読むという行為自体が、記憶の定着に寄与するという研究も存在します。この視覚的情報の欠如が、理解や記憶の困難さにつながる可能性があるということです。また、視覚的な情報がないため、読むペースを自分でコントロールすることが難しく、理解度によって読むスピードを変えることができないのもデメリットです。

デバイスの所持が必須

次に、デバイスの所持が必須となる点が一つのデメリットといえます。具体的には、スマートフォンやタブレット、パソコンといったデジタル機器が不可欠で、これらを持っていない人にはハードルが高くなります。また、デバイスを持っているとしても、必要なアプリをダウンロードし、利用環境を整える必要があります。

さらに、オーディオブックをストリーミングで聴く場合、インターネットへの接続が常に必要となるため、通信環境が良好でなければなりません。通信が不安定な場所では、音声が途切れるなどストレスフリーな体験が難しいかもしれません。

また、デバイスのバッテリー消費も考慮する必要があります。長時間のオーディオブックの視聴は、バッテリーを大量に消費する可能性があり、外出先などでの利用は計画的にする必要があります。

読み返したり読み飛ばしたりが困難

オーディオブックは読み返しや読み飛ばしが物理的な書籍と比較するとしにくいです。
手元に書籍がある場合、読み返しや読み飛ばしはなんとなくページをめくっていくだけで行えますが、オーディオブックではその部分を正確に探して再生する必要があります。しかし、正確な時間を覚えておかなければならず、またその部分を探す作業自体が手間となる可能性があります。

しかし、これらは技術の進歩と共に改善される可能性もあるため、オーディオブックを活用する上でのハードルは日々低下しているとも言えます。

書跡のラインナップが少ない

書籍のラインナップが少ないという点もデメリットです。特に新刊やマイナーな作品については、すぐにオーディオブックとして利用できるとは限りません。出版社や著者の許可が必要な場合もあり、そのプロセスには時間がかかることが多いです。
また、オーディオブックのラインナップはサービスによって異なります。一部のサービスでは、人気の作品しか取り扱っていないこともあります。そのため、特定の作品を探している場合、その作品が利用できるサービスを見つけるのに時間がかかる場合もあります。

線引きや書き込みができない

これは特定の人にとってのデメリットですが、線引きや書き込みができない点も理解しておかなければなりません。従来のペーパーベースの書籍では、気に入ったフレーズや重要な情報に直接線を引いたり、自分の考えを書き込んだりすることが可能でした。それにより、読書体験がより深くなり、情報の理解も容易になっていました。しかし、オーディオブックではそのような方法による情報のマーキングが難しくなってしまいます。

オーディオブックのオススメサービス

オーディオブックの世界を最大限に楽しむためには、自分のライフスタイルや好みに合ったサービスを選ぶことが重要です。ここでは、利便性、コンテンツの豊富さ、価格などの観点からおすすめのオーディオブックサービスを紹介します。

Audible

AudibleはAmazonが運営するオーディオブックサービスで、その規模と品質から一押しのサービスと言えるでしょう。Audible会員は12万以上の対象作品が聴き放題で利用でき、そのジャンルは小説からノンフィクション、自己啓発書、ビジネス書、子供向けの本まで多岐にわたります。また、一部のオーディオブックには有名人による朗読版もあり、その豊富なラインナップは他のサービスと比較しても圧倒的です。

Audible会員の月額利用料は1,500円(税込)。初めての利用時は30日間の無料体験を利用することができます。(個人的にはこのAudibleがAmazonプライムのサービスの一部に含まれていれば最高なのですがそれは求めすぎですね……)

作品をダウンロードしてオフライン再生ができたり、0.5~3.5倍速での速度調整ができたり、ブックマーク機能があったりと機能も充実しています。

Audible会員はオーディオブックの他にAudibleオリジナルのポッドキャストも無料で聴くことができるのも魅力です。

あのAmazonが運営しているというのもサービスを利用するユーザーにとっては安心感があります。

  Audibleの30日間無料体験はこちら  

audiobook.jp

audiobook.jpはビジネス書から小説、自己啓発書まで好みに合わせた作品15,000点以上を聴くことができるサービスです。

月額1,330円もしくは年額9,990円(月換算で833円)で対象作品が聴き放題の「聴き放題プラン」と作品の価格に関係なくチケット1枚で作品1点と交換できる「チケットプラン」が用意されています。聴き放題プランには14日間の無料お試し期間があります。

また、audiobook.jpもAudible同様にプロのナレーターによる高品質な朗読が行われている作品が用意されていたり、スマホやタブレット、パソコンなど複数のデバイスに対応していたり、ダウンロード機能があったりと、使い勝手の良いサービスと言えます。

audiobook.jpの14日間無料体験はこちら

Audibleとaudiobook.jpの比較記事も書いていますので、おすすめのオーディオブックサービスについてより詳しく知りたい方はそちらをご覧ください。

関連記事:【本の朗読を聴く!】 オーディオブックサービスの「Audible (オーディブル)」と「audiobook.jp」を徹底比較!

まとめ -オーディオブックとは?-

この記事では、オーディオブックの基本的な概念から、その利用のメリットとデメリット、さらにオススメのオーディオブックサービスまで詳しく解説しました。オーディオブックは、書籍を音声で聴くことができるサービスで、時間や場所を選ばずに情報を取り入れることができる新しい形の読書スタイルです。その利用メリットとしては、通勤時間や家事をしながらでも学び続けることができる点や、視覚疲労を軽減できる点が挙げられます。一方で、デメリットとしては、自分のペースで読むことが難しい点や、文字情報として残らないため、後から確認しづらいという点があります。こうしたメリットとデメリットを考慮しつつ、自分のライフスタイルに合ったオーディオブックサービスを選択することが大切です。今後もオーディオブックの市場は拡大し、利用する人々の生活を豊かにすることでしょう。この記事がオーディオブックを始めるきっかけになれば幸いです。