最近「お金」についてもっと勉強しなければならないなと感じています。
きっかけは転職したことです。以前の会社には2016年9月まで在籍し、今の会社では2016年12月から働き始めました。つまり10月、11月と2ヶ月間の無職期間があったことになります。
無職期間があっても退職金が出るし、少しは貯金もあったし「まあ大丈夫だろう」と思っていました。
けれど、無職の僕に国民健康保険、国民年金、住民税という支払いの波状攻撃が容赦なく押し寄せ、「たった2ヶ月の無職期間でこんなに追い詰められる……?」と思い、お金の大切さを再確認したのです。
そして「意識的に資産を増やそう」と思いました。
と言っても何かを切り詰めるくらいしか思い浮かばないので、もう少し「お金」について勉強しよう、という考えにいたったわけです。
前置きはこのくらいにして、手始めにそれっぽい本を読むことにしました。読んでみた本がこちらです。
お金を増やしたい!でも、難しいことはわからないし、投資をするのってなんだか怖い。そんな「お金のド素人」が、東大卒、外資系証券や保険など金融12社を渡り歩いた「お金のプロ」山崎元氏に、なるべく安全なお金の増やし方を聞いてきました。
「聞いてきました」とある通り、お金のド素人である「僕」がお金のプロである「先生」に質問して答えてもらう会話形式の読み物になっています。
例えば、貯金を絶対に減らしたくない「僕」に対して「先生」は「個人向け国債」を買うように教えてくれます。「個人向け国債」は元本保証だから、途中解約しない限り減らない、と。
それに対して僕は「どうして、みんなやらないんですか」と聞きます。
先生は「それは、知らないから。」と答えます。
ここに真髄が隠されています。
世の中には知っているだけで得することってたくさんあるの。
この一文だけでもこの本を読んで良かった。もっと「お金」について貪欲に知っていく意識を持とうと思わせてくれました。
「おわりに」の中で山崎元氏が言っていますが、取り上げるテーマが必要最小限になっていて、余計なものを説明していないシンプルな内容になっています。
出てくる金融商品や制度など片手で数えられる程度なのでサクサク読めます。
具体的な手順やシステムを説明する本というよりは、「どういう意識でお金の運用に取り組むのが正解なのか」をテーマにした本だと思います。
最初に読むにはちょうど良い本でした。