最終更新日:2021年10月12日
年末に放送されていた「久保みねヒャダこじらせナイト」にハライチ・岩井がゲスト出演しました。
トークの中でM-1グランプリ2018に出場しなかった理由を語っていて、それが単純明快で分かりやすく、なおかつ岩井の漫才に対する考え方も知ることができたので記録しておきたいと思います。
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評価される漫才の形が変わってきた
岩井が言うM-1への出場を止めた主な理由は評価される漫才の形が変わってきたことでした。
(ハライチがM-1を見てお笑いを始めようと思った頃は)漫才で新しいことやってるなとか、こんな漫才あったんだみたいなものが割と評価されてたんですけど、ある一時期から逆転していって、「上手いことこそ漫才だ」みたいな、漫才っていう1個の道筋ができて、それのどこまで行けるかみたいな形になってきて。
「久保みねヒャダこじらせナイト」(2018年12月30日放送回)より書き起こし
具体的なコンビ名などは出ませんでしたが、M-1が「新しさ」ではなく「いかに笑いどころを多く作れるか」といった競技になってしまったということですね。確かにハライチがM-1決勝に初めて進出したときのネタはノリボケ漫才と言われ、その新しさが評価されていたように記憶しています。
ハライチが目指すもの
岩井はこう続けます。
(M-1グランプリに)出たら優勝しないといけないと思ってるんですよ。でも優勝するためにはもはや王道の漫才をやらざるを得ないんですよね。王道の漫才、全然興味無いんで、止めましたね。王道の漫才があんまり面白いと思わないんですよね。ルールの元にやってるような感じの。ワクワクしないんですよね。ときめかなくなったんで。みんなで同じ山登らされてる感じがするんですよね。「この山の頂上に行って何があるんだよ?」ってなって止めました。
「久保みねヒャダこじらせナイト」(2018年12月30日放送回)より書き起こし
ここが他のコンビとハライチの違いかなと思うのですが、M-1に出るなら優勝する、かつ自分たちの漫才はM-1用に変えたりしない、それができないなら出ること自体を止めてしまうという潔さがあります。
ハライチ・岩井が目指そうとしていたのは漫才の「洗練」ではなく「革新」であり、その「革新」は自分がワクワクするためのものだというのもすごく単純明快で、番組内でも言われていましたが「全然腐ってないじゃん!」と感じました。
ハライチはもうM-1に出ないのか
番組内ではハライチがM-1に今後も出場することはないとは名言していません。そして、最初にM-1の話題になったときも「今年は出なかったんですよ」という表現でした。
個人的には「王道の漫才」を高く評価する傾向にあったとしても、やはり現場で大きく笑いを取ったコンビが優勝をする大会だとは思うので、いつかハライチの新しい漫才が誰にも文句を言わせないくらいの笑いを生んで優勝することを期待しています。
▼2021年10月12日追記
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最初に注目されたノリボケ漫才からの変遷に注目するのも良いかもしれません。
※配信情報は記事作成時、更新時のものです