仕事で「急ぎ」「なる早」という言葉を使わないようにしている理由

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以前もちらっと書いたのですが、僕の仕事はウェブディレクターです。

 

仕事内容に関しては下記の記事で書いているので興味がある方はどうぞ。

関連記事:仕事について、そして劇団かもめんたるを観に行った話

 

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ウェブディレクターという仕事をする上で使わないように意識している言葉があります。それは「急ぎ」「なる早」という言葉です。

 

これらの言葉(と同義の言葉)ってウェブ関連ではよく使われるんですよね。他の業界でもそうかもしれませんが。

 

通常の案件の場合、各案件にはスケジュールというものが設定されています。基本的にはウェブサイトの公開日が決まっていて、そこから逆算して納品日、テストアップ日、デザインアップ日などが決まっていきます。

 

そのスケジュールを元にデザインに使えるのは何日(何時間)、コーディングに使えるのは何日(何時間)、修正に使えるのは何日(何時間)というものを考慮しながらそれらに間に合うように案件を進めていくのです。

 

急ぎ案件の場合、このスケジュール自体が存在しません。「急ぎ」「なる早」という言葉で依頼されたら、作業完了後にすぐ公開したい案件ということ。こういった急ぎ案件は正直避けたいですが、よく発生します。

 

で、こういった急ぎ案件が依頼されてきた場合、デザイナー、コーダーにそのまま「急ぎでお願いします!」と伝えたい気持ちはあるのですが、僕は「急ぎ」や「なる早」といった言葉を使わないようにしています。

 

その理由はシンプルで、そう伝えたところで意味が無いからです。

 

僕には「急ぎでやってください」と頼まれたデザイナーやコーダーが「急いでやろう」と意識したところで、作業開始から作業完了までの時間が短くなるとはどうしても思えないのです。

 

もっと言うと、「急いでやろう」と意識して早くできるなら普段から急いでほしい、とも思います。

 

この辺りは考え方が異なる方もいるかもしれません。あくまで僕の場合だと思ってください。

 

また、僕自身はデザインやコーディングをやらないので想像でしかないのですが、「急いでくれ」と言われることがクオリティーに影響を与えるのではないかとも思っています。つまり急かされることによるプレッシャーで本来のクオリティーを出せないのではないか、と。

 

デザインやコーディングにおいてスピードが重視されるのも分かります。量をこなさないといけない場面はどうしても出てきてしまうので。それでも、デザイナーやコーダーにはある程度、最善の仕事を目指してほしいと思っています。AかBかで迷う場面でテキトーにならないでほしいんです。

 

これが僕が「急ぎ」「なる早」という言葉を使わない理由です。

 

ちなみに急ぎ案件が来たときにどのようにデザイナーやコーダーに依頼するか。僕は優先順位を付けて依頼しています。いくつかある案件の中でその急ぎ案件が「最優先である」ということを伝えるだけです。

 

人は2つ以上のことを同時にはできません。ですから、複数の案件があったら順番に終わらせていくしかないのです。急ぎ案件が来たら一番最初にやる。それだけで充分だと僕は思っています。