今年もコント日本一を決める大会・キングオブコントが開催されました。
優勝結果や内容に関するあれやこれやはいろんなところで語られていると思うので、このブログでは特に触れません。
その代わり、生放送中に名前(コンビ名、トリオ名)を呼ばれた回数でランキングを付けてみたいと思います。全国放送ですから1回でも名前を呼ばれると多くの人たちに認識される可能性が高まります。最も多く名前が呼ばれ、多くの人たちに名前だけでも覚えて帰ってもらえたのはどの芸人だったのか。早速数えた結果を見ていきましょう。*1
スポンサーリンク
生放送中に名前を呼ばれた回数ランキング
第10位
だーりんず/11回
GAG/11回
だーりんずとGAGが11回で同率でした。放送中に名前を呼ばれる可能性があるのはネタ前の紹介VTR、ネタ終わりの審査ブロックくらいなので11回という数字はそこまで低いとは思えませんが、ここが最低ラインでした。
ちなみにだーりんず・小田が演じるバカっぽい居酒屋店員の愛おしさとGAG宮戸が見せた居酒屋の美人社員が履くスリムなジーンズにピンクのクロックスというディテールへのこだわりは素晴らしかったです。
第8位
ザ・ギース/12回
ザ・ギースはネタ順が最後の10組目でした。ということはそこまで名前を呼ばれる可能性は0。この順位なのは致し方ないかなと思います。
ギースはいつも上品なコントを見せてくれます。今回も良い設定を見つけ、それを危なげなく笑いにしていきました。ですがキングオブコントのあの決勝ではその上品さだけでは足りなくて、どこか見たことないもの、体験したことないものが求められ、それが点数に繋がっているように感じました。
第7位
ロビンフット/13回
ロビンフットは審査ブロックで松本人志により「ちょっとロビンフットって名前腹立つけどね」とコンビ名をロックオンされる場面があり、もっと上位に行くかと思われましたが、そこまでの粘りを見せず残念でした。
ロビンフットのコンビとしてのネタを今回初めて観ましたが面白い! 婚約者の年齢が不明で、探っていく過程で年齢が上がっていくというネタなのですが、ヒントの出し方もそのヒントで年齢を上げていくツッコミも素晴らしかった。
第6位
わらふぢなるお/17回
わらふぢなるおはネタの結果は準優勝でした。ということはファイナルステージまで進んでいて他の7組よりは呼ばれる可能性が高かったにもかかわらずそこまでの伸びは見せずに17回にとどまりました。
ふぢわらの飄々としたボケに対してインパルス・堤下、サンドウィッチマン・伊達系列のマシンガンタイプのツッコミを見せる口笛なるおが小気味良いテンポを生み出していました。空質問(ムダな質問)が多いバイトというコントで後半に飛び出した「レジってレジスターですか?」の空質問に声を出して笑ってしまいました。
第5位
マヂカルラブリー/18回
2組目というネタ順で登場したマヂカルラブリーが18回と回数を伸ばしてきました。やはり前半に登場するとそこから呼ばれる可能性が発生するので上位に食い込みますね。また、マヂカルラブリーというファンシーなコンビ名が口に出して言いたくなるという感じもあってこの結果に繋がったのかもしれません。
短時間の出来事がループするという設定がコントで用いられることは少なくないですが「その出来事自体が非常にどうでもよい」ということで笑いに変えたのは新しいなと思いました。ツッコミの村上は完全な芸名で本名は村上ではない、というのは有名でしょうか。
第4位
さらば青春の光/22回
今回のランキングでは略称で呼ばれた場合もカウントしています。ですから二人を指す「さらば」も1回と数えて22回という結果になりました。キングオブコントの決勝進出最多となる6回目のさらばですから注目度も高く、MCや審査員に呼ばれる機会も多かったための好成績となりました。
個人的に9月前半に彼らの単独ライブ「真っ二つ」を観ていたこともあり、割と贔屓目に観ていました。さらばは設定を見つける天才だと思っていて、審査員であるバナナマン・設楽も昨年のパワースポットのネタ設定を絶賛しています。今回は「予備校で生徒を鼓舞するだけの仕事をしている人」という設定でしたが、東ブクロが生徒の言葉を拾うことがツッコミの役割を担うという構成には衝撃を受けました。
第3位
チョコレートプラネット/26回
チョコレートプラネットもわらふぢなるお同様にファイナルステージに進んでおり、呼ばれる機会も多かったのでこの結果となりました。すでにIKKOモノマネで知名度はあり、「チョコプラ」という略称も馴染んでいるのも功を奏したと思います。
1本目のネタで暫定1位のままファイナルステージに進んだチョコプラでしたが、2本目のネタで点数が伸びず結果は3位となりました。2本目は意識の高い大工棟梁のネタでしたが、「IT企業で使われがちな横文字のキーワードをムリヤリねじ込む」という部分と「Apple製品を大工道具に進化させた小道具」という部分で笑いが作られていました。これをどちらか1つに絞り、より伝わるように丁寧な仕上がりにしていたら結果は違ったかな、と思いました。
第2位
やさしいズ/28回
この「名前を呼ばれた回数ランキング」の完全な主役はこのやさしいズです。やさしいズはトップバッターでネタを披露し、ネタの評価こそ振るいませんでしたが、この「やさしいズ」という語感がおそらく審査員である松本人志にハマり、様々な場面で呼ばれる結果になりました。
やさしいズのネタは今回初めて観ましたが、言葉のチョイスやニュアンスに新しい世代を感じました。笑いどころが割となだらかな感じがしたのでもっと山や谷を展開として入れられたら笑いが大きくなっていくような気がしました。
第1位
ハナコ/34回
キングオブコント2018優勝のハナコが「名前を呼ばれた回数ランキング」でも堂々の1位です。かなり後半までやさしいズと競っていましたが、やはり優勝決定後に追随を突き放すように何度も呼ばれこの結果になりました。
飼い犬が具体的にどんなことを言ってるかを実際に表現した1本目が衝撃でした。また、放送中にもイジられていましたがネタでは出番の少ない菊田が1本目のネタ終わりから「めちゃくちゃウケてました」など自画自賛するというフリをしっかりしていた辺り、策士だなと思いました。
スポンサーリンク
内容には触れないと言っていたにかかわらず結局はコメントしてしまいました。あと、録画した映像を観ながら呼ばれた回数を数えているとき「何やってんだろう」って何回も思いました。この記事が誰かの役に立っていたら幸いです。
▼キングオブコント2018
*1:個人名は含んでません