読売テレビ、日本テレビ等で放送中の「架空OL日記」が面白いです。
原作・脚本がバカリズム、監督が住田崇で、以前紹介した「住住」と同じ制作会社(SWEAT)の作品です。
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原作はバカリズムが2006年から3年の月日をかけ、ネット上にこっそり銀行勤めのOLのフリをして綴っていたブログを書籍化した、「架空OL日記」(小学館文庫全2巻)
その唯一無二のOL観察力に、ブログを読んでいた誰もが本物のOLだと騙され、「女心が分かりすぎている」「いや、頭おかしい」と話題を巻き起こしたこの怪作が、本人主演で連続ドラマ化。
このドラマの主な登場人物は升野(升野英知)、マキちゃん(夏帆)、小峰様(臼田あさ美)、サエちゃん(佐藤玲)、酒木さん(山田真歩)の5人。この5人のおしゃべりが会話劇としてすごく面白いんです。
例えば同期のマキちゃんと升野が通勤途中で交わす会話。
マキ なんかさあ、毎週おんなじようなこと言ってるけど言っていい?
升野 何?
マキ マジで「どこでもドア」欲しいよね。
升野 (笑)ほんと毎週この話してるけどさ、欲しいね。
マキ ヨドバシとかに売ってたら絶対買うよね。
升野 ああ買う買う! 並んででも買うね。
マキ 2、3時間とか余裕で並ぶ。
升野 朝5時くらいからでも全然並んで買えるよね。
マキ うん、買える。
升野 しかもさあ、値段もそこそこ出すよね。
マキ ああ、出せるね。え、ローンとかアリでしょ?
升野 ローン? ローンは……アリ。
マキ アリ……。
升野 どうすか?
マキ 結構出す(笑)
升野 出すよね(笑)全然出せるよ。てか、もうそろそろ売り出してもいい頃じゃない?
マキ うん。なんかさあ、科学マジで頑張れよって思うよね。
升野 こっちはそれ待ちだからね。
マキ そうだよ。
こういう何も起こらないけどずーっと聞いてられる会話って好きなんですよねえ。
しかもこういうたいしたことない会話っていざ作り出そうとしたら難しくないですか? 作ってるのがOLじゃなくてバカリズムだってこともすごいことのような気がしてきます。
原作を読むとより面白い
原作は下記の本です。
そして、原作のさらに元となったブログがまだ残っています。
ドラマを観た後にこのブログを読んでみると「この記事はドラマのあの部分か」「ここってこういう文章だったんだ」みたいな発見があって面白いです。
「架空OL日記」はHuluでも視聴可能
「架空OL日記」は全国放送ではありません。また、読売テレビと日本テレビなどでも放送日にズレがあります。
ただし、読売テレビでの放送後にHuluで配信されていますので放送されない地域の方や放送日まで待てないという方はぜひHuluで視聴してみてください。