こんにちは、@haranomachiです。
お笑い芸人の仕事といえばテレビ、ラジオ、ライブなど、その言動によって笑いを生むことが主ですが、ときに文筆業でその才能を発揮する場合も少なくありません。
最近ではピース・又吉直樹の著作『火花』の芥川賞選出が記憶に新しいところですね。
『火花』のような文学作品ではないにしろ、雑誌やウェブでコラムなどの連載を持っている芸人は意外と多いんです。そういった「この芸人さんって、こんな仕事もしてるんだ!」という連載をこのブログで少しずつ紹介していこうと思います。
今回紹介するのはWEB ダ・ヴィンチで連載中の森田哲矢(さらば青春の光)「煙だけでいい…… あとはオレが火を起こす!」です。
この連載は森田自身が大好物である「ゴシップ」をテーマにしたコラムで、「芸能界、政財界、スポーツ界、とにかくどんな世界であれゴシップと名のつくもの」を、彼が業界の人に消されないギリギリの形で紹介していくものです。
この連載の中で紹介されるゴシップそのものはもちろん面白いのですが、僕が個人的に注目しているのは、ときどき垣間見える森田自身の「ゴシップの対する考え方」「ゴシップを通した人生の楽しみ方」だったりします。例えば第一回「枕営業」の中にこんな主張が出てきます。
こういうゴシップを聞いた大抵の人は、嘘でしょ? 情報ソースは誰から? そんなわけない、と言うのが常。違う、本当でいい、本当であってくれ、なんなら真実はもっとヤバイ感じであってくれ、と思う方が楽しいし心躍る。
「単なる噂や嘘かもしれない、でも本当だと思う方が楽しいからそれでいいじゃん」という考え方。これは何も「ゴシップ」に限ったことではないような気もします。疑ったり、否定して損するくらいなら、肯定して楽しんでしまおうというのは、世の中にある全てに対しても言えるのではないか、なんてことを下衆なゴシップコラムで教えてくれているんです。
最後に、この連載の中で最も下衆だなと感じた第13回「職業病」の中のゴシップを紹介します。
『某女性ビーチバレー選手はSEXの際、相手が愛撫するとアソコから大量の砂が出てくる』