2017年6月9日にAmazonプライムビデオで「今田×東野のカリギュラ」が公開されました。
まだ2話分しか公開されていませんが、その2話がすでにめちゃくちゃ面白いです。
「今田×東野のカリギュラ」とは
「カリギュラ」とは禁止されるほど試したくなる心理現象。地上波放送では、禁止された企画書の数々。マニアックすぎて視聴率が見込めない。コンプライアンス的にNG。くだらな過ぎる。しかしそんな禁止された企画書の中には宝が埋もれている。一度は闇に葬りさられた企画がいま蘇る!
引用:今田×東野のカリギュラ
今田耕司と東野幸治の2人がそれぞれ地上波放送で禁止された企画から実現させたい企画を選択し、そのVTRを見るという番組です。
「今田×東野のカリギュラ」の魅力
カリギュラの魅力はこの番組のテーマにも通じるのですが「観てはいけないものを観ている」ような緊張感です。
1話の「東野、鹿を狩る」では東野がサバイバル登山家の服部文祥宅を訪れ、狩猟に関するレクチャーを受けます。
かねてから「狩猟をしてみたい」という願望を持っていた東野幸治。そんな東野がプロから狩猟のいろはを学んでいくシリーズ企画。今回、同行してもらうのはサバイバル登山家・服部文祥。服部の自宅で猟銃の扱いや狩猟の心得について学び、いざ山へ。
印象的だったのは服部文祥宅で本物の猟銃が出てきた際、思わず触ろうとする東野をスタッフが「東野さん、触っちゃダメです」と制すシーン。調べてみたのですが、これは一銃一許可制によるもので、日本では許可を受けた人以外がその銃に触れることは違法なのです。
日本に住んでいるとあまり考える機会はありませんが、実銃を持つことを許可されている人がいること、彼らが狩猟のために実銃を発泡することがあるということを目の当たりにして、どこかで「バラエティーのロケだろう」と思っていた自分の背筋がピシッと正されるような気がしました。
2話の「うちの親は大丈夫!母ちゃん、オレオレ詐欺選手権」はオレオレ詐欺の手口を実際に芸人の母親に試してみるという企画。
近年、深刻な社会問題となっている「オレオレ詐欺」。お金を要求する口実も多彩で、電話口に警察官や弁護士を装った複数の人物が出てくるなど手口は年々巧妙になっている。(中略)「うちの親は大丈夫」そう思っていると危険!被害に遭ってからでは遅い!そこで、番組が結成した詐欺グループが芸人の母親に本気でオレオレ詐欺を仕掛けてみる。
この企画では太田博久(ジャングルポケット)、久保田かずのぶ(とろサーモン)、大地洋輔(ダイノジ)のそれぞれの母親がターゲットになるのですが、実行する場所は母親が住む実家のすぐ近くです。
なぜか。
母親に警察に通報されるとまずいからです。もし母親がオレオレ詐欺だと気付いて警察に電話しそうになってもすぐに駆けつけられるように実家近くで収録を行っています。
どちらの企画も終始「笑って観ていて良いのか」という罪悪感にも似た気持ちと「次にどうなっていくのだろう」という緊張感が視聴者を襲います。
そして、だからこそ緊張と緩和の落差も激しく、今田、東野のするどいコメントがめちゃくちゃ面白いのです。
「今田×東野のカリギュラ」で思い出した番組
カリギュラを観ていて思い出したのがおなじく今田耕司と東野幸治が出演していた「やりすぎコージー」(とその前身番組「やりにげコージー」)です。
今では都市伝説のイメージが強い「やりすぎコージー」ですが、都市伝説以外にも面白い企画がたくさんありました。
元ヤン芸人たちが昔の悪行を語る「ヤンキー列伝」ではヤンキーの域を超えたラフ・コントロールの重岡がテレビでは放送できないエピソードを話していたり、怖い話ではなくエロい話を披露する「天王洲猥談」ではリットン調査団の藤原が大橋アナややりすぎガールたちをことごとく引かせたりしていました。
そして最も強く印象に残っているのが「ネイチャージモン 驚異の実態に迫る! 」です。ダチョウ倶楽部・寺門ジモンをネイチャーと呼び始めたのはこの企画の東野幸治でした。寺門ジモンが年に数回行っている山ごもりに東野を含む芸人が同行する企画で、カリギュラの「東野、鹿を狩る」と通ずる部分が多いです。
これら「やりすぎコージー」の企画も「カリギュラ」同様、テレビでこんなものを観ていて良いのかと思いながらもついつい観続けてしまうところが魅力でした。
だからあの頃「やりすぎコージー」に夢中だった人たちにはきっと「カリギュラ」は刺さると思うのです。
「今田×東野のカリギュラ」はAmazonプライムビデオで視聴できます
「今田×東野のカリギュラ」はAmazonのオリジナル番組で、プライム対象作品なのでプライム会員ならば無料で観れます。
毎週金曜更新。3話以降も楽しみです。
番組説明には下のように記載がありますので観る方はご注意を。
※当番組は、番組の性質上、ご覧になられる方によっては一部不適切と感じられる場合がございます。予めご了承の上、お楽しみ下さい。