「そんなバカなマン」の終了と「パシフィック・ヒム」という企画のすごさ

バナナマンとバカリズムの番組「そんなバカなマン」が3月いっぱいで終了することが発表されました。

こ、これは寂しい……。

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バナナマンとバカリズムがタッグを組んで、「そんなバカな!?」をキーワードにトークやロケ、コントを展開するバラエティ。

この番組でしか見られない3人の空気感は、お笑いなのに不思議と温かい気持ちになり今の時代にもぴったり!

 

公式HPの番組紹介より

 

この番組では「バカリズムとタッグを組んでくれるアイドル探し」や「ノーリアクション柔道」、「アウトロー成人式クイズ」など多くの企画が生み出されました。

 

その中でも群を抜いて好きだったのが「パシフィック・ヒム」です。

 

パシフィック・ヒムとは

 

「パシフィック・ヒム」はいわゆるドッキリ企画です。

 

人気の女性モデルや女優をゲストに招き、偽のデート番組と称して日村勇紀とのデートロケを撮影。しかし、日村の耳にはイヤホンが装着されており、日村はモニタリングしている設楽、バカリズムの指示によって行動します。

 

その指示により、日村は常軌を逸したハイテンションな行動を行ったり、スタッフに対する横柄な態度を取ったりし、女性ゲストが困惑したり、引いていく様を楽しむという内容です。

 

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パシフィック・ヒムが普通のドッキリとは異なる点

 

「パシフィック・ヒム」には普通のドッキリ企画とは異なる面白さがあります。

 

大きく分けて2つ。

 

1つ目はドッキリを受けたゲストのリアクションよりも仕掛け人の行動が目立っている点。

 

普通のドッキリ企画はドッキリを受けた側のリアクションが大きな見どころです。仕掛け人は目立たず、的確に行動するため注目の的になることは少ないと思います。

 

しかし「パシフィック・ヒム」は仕掛け人である日村(指示をしているのは設楽、バカリズム)の行動が最大の見どころなんです。

 

音声さんがマイクをつけている段階で勝手に秒読みを始めたり、休憩中に水を要求して口に含んだ水を思い切り吐き出したり。

 

全ては設楽、バカリズムの指示なのですが、日村はそれを一切の迷いなく行い、指示を実行しないことはほぼありません。ドタバタに見えてすごく器用に動いています。

 

本来はすごく嫌悪されてしまうような行動をコミカルに感じさせるのも日村だからこそだと思います。

 

そして2つ目はドッキリを受ける側の好感度がぐんぐん上がっていくところ

 

「パシフィック・ヒム」に出るとなぜかその女性ゲストの性格の良さが際立つように感じるんです。

 

これまで「パシフィック・ヒム」のターゲットになった女性芸能人を公式HPのバックナンバーからピックアップしました。

 

古畑星夏、朝比奈彩、石田ニコル、中川可菜、小芝風花、山本舞香、内田理央、飯豊まりえ、桜井日奈子、唐田えりか。

 

なぜ「パシフィック・ヒム」が彼女らの好感度を上げるのかを考えてみました。その理由はこの企画の構造にあると思っています。

 

この企画では先に述べたように日村がめちゃくちゃな行動を取ります。そのため収録もわりとめちゃくちゃになっていきます。けれどスタッフはこの企画の趣旨を理解しているので日村を正そうとはしません。

 

そうなると誰がフォローに回るのかというと女性ゲストしかいないのです。

 

空回りする日村自身や日村によって振り回されるスタッフを女性ゲストがフォローする形になります。

 

そのフォローしようとがんばる姿に胸を打たれるのです。

 

日村が収録を終えたテープをスタッフから受け取り「俺がつまんなかったやつ」と書き込んだときに「私も書いていいですか?」と言い「私は好きですよ」と書き加えた飯豊まりえの回を僕は一生忘れることはないでしょう。

 

そんなバカなマンが終わる

 

冒頭でも触れたように、残念ながら「そんなバカなマン」は2017年3月いっぱいで終了してしまうようです。

 

日村勇紀はパシフィック・ヒムの収録中にイヤホンごしに終了を聞かされました。

 

「バカかよ、フジテレビは。終わらせんじゃないよ」にはいろんな感情が込められていたような気がします。

 

作家の樋口毅宏は「青春の終わりとは大好きなバンドが解散することである」と言いました。

 

青春の終わりとは大好きな番組が終了することでもある。