2010年2月に星野源が出演した風呂ロックのレポートとSAKEROCKのこと

星野源の人気がすごいですね。

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年末の紅白歌合戦で「恋」を披露する星野源を見ながら少し昔のことを思い出していました。

 

僕は大学を卒業してすぐくらいの頃、星野源が所属するSAKEROCKというインストゥルメンタルバンドを好きになってよくライブに足を運びました。

 

初めて買ったSAKEROCKのCDは「慰安旅行」です。

 

 「慰安旅行」を聴いて、ギラギラに研ぎ澄まされた最先端のセンスを用いて、わざとお年寄りが好みそうで若者が敬遠しそうな部分を表現しているような、そんなSAKEROCKの音楽に一気に魅了されてしまいました。

 

SAKEROCKを知ったのは小劇場にお芝居を観に行くようになったことがきっかけでした。ペンギンプルペイルパイルズという演劇ユニットをよく観ていたのですが、その公演で音楽を担当していたのがSAKEROCKだったのです。

 

また、同じくよく観ていた大人計画という劇団に星野源が俳優として所属していることもあり、なんだか複合的にSAKEROCKや星野源を知るようになっていきました。

 

SAKEROCKのライブは下北沢や鶯谷のキネマ倶楽部、北海道のライジングサンロックフェスティバルなどいろんなところで観ました。だんだん増えていく動員だったり、取りにくくなっていくチケットだったりに「ああ、遠くに行ってしまう」みたいな思いを感じていたような気がします。

 

SAKEROCKとしての人気が上がっていた頃、一度だけ星野源個人のライブに行ったことがありました。

 

そのライブは吉祥寺の弁天湯という老舗の銭湯で行われる「風呂ロック」という企画で、別のサイトでそのレポートを書いていたので引っ越しの意味も込めてここに転載しておきたいと思います。

 

---ここから2010年2月12日に書かれた記事の転載です---

 

2010年2月4日(木)風呂ロックVol.19~星野源~

 

吉祥寺にある弁天湯という銭湯でのライブイベント。

 

会場は、男湯、女湯の仕切りを取り外し、湯船部分にステージが作られ、頭とか体を洗う場所が客席になっている。なので足元に気をつけないと蛇口につまずく可能性あり。早い者勝ちだけど脱衣場のロッカーは無料。

 

ドリンクチケットと交換したビールを飲みながら待っていると星野源登場。

 

「始める前に1つ報告」と前置きしながらギターを持って、「・・・4日間下痢が続いてます」で会場は一気にゆるい空気に。「完全にこれ(1人で出る風呂ロック)のせいです」と弱気な発言もありつつ1曲目「インストバンドの唄」からライブは始まる。

 

星野源の歌声は優しく温かい。いつ行っても笑顔で迎えてくれるおじいちゃんのようでホッとする。だから少しくらい間違えても客席は温かい。

 

1曲終わるとその楽譜をめくり、隣の机に置く。一息ついてゆっくりと次の曲が始まる。この会場だけ時間の進み方が遅いような独特の感覚になっていく。それはお風呂に入ってる時の感覚のようでもあった。

 

「夜中唄」「ばらばら」そして最近作っている新曲など、ゆるやかな曲は続き、途中トイレ休憩や、さだまさしモノマネなどもありつつライブはゆっくりと進む。ステージ上からお客さんと普通に話をする近さもこの会場ならでは。

 

ライブ終盤、「実は謝らなければいけなくて、チケットには書いてあったんですけど、今日ゲストいないんです」とその瞬間、客席から「ちょっと待ったー!」の声で飛び入りゲストのハマケン登場。それまでのゆるやかな会場が一気にお祭りのように。今、あんなに一気に場を盛り上げられるのはハマケンかオードリーかってくらい会場の空気が変わったのを感じる。そして何より一番うれしそうだったのがステージ上の星野源本人で、子どものようにはしゃぐ様子にサケロックの人気の理由を感じた。

 

定番の「京都」「信長」が終わり、最後に、まだ途中までしかできてないという未完成の曲でライブは幕を閉じた。

 

緊張しやすくおなかが弱い、小学生のようであり、けれど歌いだすとその歌声は全てを包み込んでくれる優しいおじいちゃんのよう。星野源が多くの人に愛される理由はその親近感なのかもしれない。

 

---ここまで2010年2月12日に書かれた記事の転載です---

 

あのとき吉祥寺で観た星野源が数年後、テレビドラマの主役を演じたり、紅白歌合戦に出演したり、オールナイトニッポンのパーソナリティーを務めるなんて想像もできなかったです。

 

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